比較対象ネットワーク構造(バラバシアルバートモデル)
まずネットワークの研究をする上で、
それぞれの性質を把握していく必要があります。
今回記述する内容はバラバシアルバートモデル(以下BA)という
複雑ネットワークの種類の内の1つになります。
BAは多数のハブが存在し、世間は狭いと感じる所謂「六次の隔たり」という特徴を持つ
社会を一番良く表しているネットワークと言われています。
用語で言うと特徴として3つ存在します。
・スケールフリー性
1部の点がたくさんの点とつながっていて、
大多数は少数としかつながっていない状態を指す。
現実でわかりやすい例は、羽田空港は国内外問わず行き先が多数あるが、
熊本空港はそれと比べるとかなり少ない行き先しか存在しない。
・スモールワールド性
ネットワークに所属するランダムで選ばれた2点間は、
僅かな点を介す事で繋がっている状態。
BAでは大体6点介す事で到達することができるため、
六次の隔たりとも呼ばれたりする。
・クラスター性
直接繋がっている2点の両方に対して、直接繋がる点が存在する状態。
人間関係で例えるなら、自分と知人で両者を知る存在が大体の場合は存在する事。
BAではこの係数が高い特徴が存在する。
詳しい説明は割愛します。
なぜこのようなネットワーク構造を用いるのかは、
このような特徴が現実のネットワークでも存在しているためになります。
引用
・複雑ネットワーク