実験対象ネットワーク構造(アドホックネットワーク)
最後に記述するのが、本筋となるネットワーク構造のアドホックネットワークです。
無線センサーで構築されるネットワークの構造モデルとして使用され、
ランダムジオメトリックネットワーク(RGN)と言われます。
いままでのネットワークは物理的に繋がることを想定としたネットワークになります。
今回は1つ1つの点が無線端末となりますので、
無線接続を想定したネットワークになります。
研究中のため、使われている例は戦車同士の連絡でしか知りませんが、
それぞれの点と点がマルチホップで通信を行います。
バケツリレーのようなものです。
アドホックネットワークとして説明される時もありますが、
親機(送信側)と子機(受信側)の関係ですが、
実験対象となるRGNは全てが親機にも子機にもなれる相互の通信ができます。
このネットワークの特徴は、大きな端末群と大きな端末群を結ぶ
端末(ブリッジノード)が少数発生します。
現実世界で考えたときに、大陸と大陸を結ぶ橋が1つという状況になります。
この状況で人が行き来した場合に橋がかなり混雑してしまいます。
RGNではブリッジノードでたくさんの通信が集まり、
あまりにも集まるとノードで処理が不可能になります。
このような状況を避けるために多くの研究がされていますが、
私も1つの解決手法を考え学生時代に実験を行いました。
次回からは、実験の概要、各ネットワーク(BA,RN,RGN)の作成方法、
シミュレーション概要、解決手法を含めたシミュレーション・・・
と進めてまいりたいと思います。